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講演概要
翻訳検定って誰のため?
あるラジオの司会者が「坂本龍一は、自身が作曲した曲が自分の意図するように世に迎えられなかった時は、《こんなはずじゃなかったのだが》と語ったと言う。まさに今、検定の主催者も《こんなはずじゃなかったのだが》と思っているのではないか。タイトルの質問の答えとして、翻訳検定は「受験生」のためにある、と言いたいのだが、本当にそう言い切れるのだろうか。以前は言い切れたが、今は言い切れなくなっているのだろうか?翻訳を取り巻く社会環境が大きく変化している今、当たり前であったことが当たり前でなくなってきていることが多くある。そこで、講演前半では、NIPTAとJTFが各翻訳検定の特徴を紹介しながら、両検定が目指してきた本来の検定の目的を紹介する。講演後半では、モデレーターを交えて、両検定が突き当たっている問題、今と昔の検定の役割、検定と日本人気質、未来の検定の姿などについて討論をする。
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